『自由解釈 古事記2022
~素戔嗚尊&櫛灘姫 対 八岐大蛇~』
古事記に出てくる素戔嗚尊が八岐大蛇を退治するシーン。
現代語訳を読む限りでは、こんな戦闘シーンはなく、酒に酔いつぶれさせて、その隙に首を斬り落とした、という主旨。
それでは絵にならないので、こんな戦闘シーンにしてみました。
現代語訳の記述では、どう考えても、八岐大蛇の巨大さはともかく、素戔嗚尊も数十メートルの身長が必要なのではないかと思えて、このサイズに。まあ、櫛灘姫ともども神様なので、身体のサイズは自由自在、という設定にしました。
また、現代語訳では、素戔嗚尊は櫛灘姫を櫛に換えて自らの髪に挿し、お守りとした、というような主旨もあるのですが、ここでは、一緒に戦って貰っています。素戔嗚尊が負ければ、彼女も喰われてしまうので、彼女も必死です。
八岐大蛇の上にある剣は『草薙剣』、
その上に描いてあるのは、八雲と、須賀に建てられたという、八重垣に囲まれた二人の新居。
2020年には殆ど完成していたのですが、コロナの関係で2022年の三軌展までお蔵入りでした。ほんの少しだけ修正して、出品しました。
参考文献:竹田恒泰『古事記完全講義』(2013年)『現代語古事記ポケット版』(2016年)他
カンバス 油絵具 サイズ1170mm×1820mm 2022年 |